こんにちは、焼き鳥 日菜です。
今回の記事は雑記として、当店のクラフトビール・海外ビールのラインナップについて思うところを書いてみたいと思います。
当店の内容を知っている知人や、ご来店いただいたお客様からのコメントを聞いて感じることに「珍しいビールは置いてないの?」という人が多いということ。
当店は30〜40種類くらいのビールを揃えています。
ほとんどのお客様が、見たことのないビールばかりですぐには選べません(その、迷うのも楽しい時間です)。
中には、「全部飲んだことある」という猛者のお客様がいらっしゃることもあります。
でも、そういったビギナーからベテランまで、共通して感じるのが、「飲んだことのないやつ」を探そうとされるのです。
お気持ちはわかります。
せっかくの外食ですから、いつも飲んでるビール、家でも飲めるビールじゃ、つまらない。
その辺で買えるのではなく、ここにしかない珍しいビールを選びたい。
クラフトビール初心者のお客様との会話で「これ、すごくおいしい!」となったあとに、「その辺のスーパーやコンビニでも買えますよ」と言うと、がっかりするような表情をされることがあります。
その気持ちはわかるんですが、ちょっと違和感を感じてしまう点は、「珍しいビール」=「おいしいビール」とは限らない、というところ。
もちろん、珍しくておいしいビールが最高なのかもしれませんが、優先順位として「おいしい」の方が、上であってほしいなぁ、と心の中で呟きながら、ビール選びのお手伝いをしています。
クラフトビールに慣れている方だと、ちょっとクセのあるビールの方が楽しめるのかもしれません。
しかし、クラフトビールなんて飲んだことないという方が、クセのあるやつを飲んでしまうと、味わいよりもクセの強さにやられてしまって、ほとんどの場合おいしくないと感じてしまうのではないかと想像します。
そんなこともあって、当店は比較的飲みやすいビールを選ぶようにしています。
そして、ここでしか飲めない!というのではなく、ちょっとがんばれば(近隣のスーパーや酒屋さんなどで)入手できるようなビールを選んでます。
結果的に、メジャーどころが揃っています。
- ヤッホーブルーイング各種
- COEDO
- 伊勢角
- ライディーン(八海山)
通のお客様には物足りないのかもしれないな、と思う反面、自信を持っておいしいとおすすめできるビールばかりです。
また、当店で飲んでおいしいと感じていただいて、自宅や他の場所でも、「あ、これおいしかったからまた飲もう!」となってほしいと考えています。
ただ珍しいだけのビールだと、こうはならないだろうな、と。
ビールに限らずお酒って、人生の伴侶的なところがあると思うんですよ。
良い時も悪い時も、いつもそばにいてくれる、みたいな。
嬉しいことがあった時に飲むお酒。
悲しいことがあった時に飲むお酒。
何もなかったけど、平穏な一日に感謝しつつ飲むいつものお酒。
何種類かのお気に入りのビールの中から、その日の気分で選んで一杯。
珍しいビール(味わいも奇抜だったり…)だと、こういう飲み方には使いづらいですから、そういうのは非日常な場面で、例えば旅先で飲んだりするのが良いかなぁ〜と個人的には考えています。
長い人生の中のほとんどを占める日常、その一日一日を彩るビールは、ある程度入手しやすいビールであってほしいと思うのです。
なので、「もっと珍しいビール置いたら?」とご指摘をいただくこともありますが、珍しい路線の方向は今のところ考えていません。
本日8/4(8月第1金曜日)は「世界ビール・デー」ということで、今回の記事では、当店のビールのラインナップについて思うところを書かせていただきました。
皆様、良きビール・ライフを。